非カルス生の受験

 医学部編入にはKALSとよばれる専門的な予備校が存在し、合格者の大半はKALS出身者といっても過言ではありません。では、KALSに入塾すればいいのかという話になるのですが、年間40万円の授業料に加え通学の費用などを考えると一年間国立大学に通える位の額になるため金銭的に余裕がなければ通えないのです。
ただでさえ、受験料(1校あたり3万円)+受験時の宿泊費などがかかる編入試験。誰しも、入塾せずに合格できるすべを探すと思います。
 そこで、非KALS生の管理人が受験においてどのように挑んでいったかについて書いていこうと思います。
僕は、私大の理系学部出身で受験当時学部の4年生ということで大学院受験と医学部編入試験と研究室での実験を並行していました。
 始めに、受験した大学を記していくと神戸大学、名古屋大学、北海道大学、金沢大学、秋田大学でした。
受験は7月末の神戸大学から始まり11月末の秋田で終わりました。
 本格的に医学部編入の勉強を始めたのは当年の2月でした。丁度、大学の定期試験が終わり春休みが始まると同時に日本語版のThe Cellという分子細胞生物学の教科書をまとめてノートを作るという勉強でした。この勉強が終わったのは5月ごろで終わり、それ次第は学部編入への生命科学演習といわれる問題集とノートを何度も見返すいう作業を繰り返しました。
 英語も同時並行に勉強を始め、4月には大学受験の単語と文法の復習を終わらせ、そこから6月中旬まではScientific americaのオンライン版の記事や、自分の研究している分野の論文を読み漁り分からない単語を書き出すという勉強をはじめました。個人的にこの英語の勉強法はすごくおススメです。
6月下旬からは英語も医学部編入への英語演習という問題集を用いて勉強しました。
 正直なところ、様々な試行錯誤したため、もう一度自分があのときに戻れるならばもっと効率の良い勉強ができたと思いますので、このぶろぐの読者の方にはより効率よく勉強を進めてもらいたいと思います。

 こんな感じに、勉強していき神戸大学、名古屋大学、北海道大学を受けたのですが不合格でした。
それぞれの感触については各大学について記事をあげるのでそのときまで待っててください。

 8月で受験勉強がひと段落が着き9月の中旬の金沢大学の書類審査の結果が出るまではつかの間の夏休みと実験に追われる日々を送りました。書類審査発表から、筆記試験までの間は再び先ほどの勉強を繰り返しThe Cell と生命科学の問題集はほぼ完璧に仕上がりました。英語に関しても、論文をスラスラ読めるレベルまでには上がっていました。
 金沢大学は筆記試験には合格することが出来ました。
筆記試験から発表までの間は受験がひと段落ついた開放感にひたり、旅行をしたり実験をしたり遊んだりの日々を送ってました。
 しかし、金沢大学の最終試験で落ちたことが分かり、最後の望みであった秋田大の書類審査が通ったということで、10月末から11月の試験まで勉強をしました。
 この期間での勉強は金沢大学の筆記試験から得た経験を生かしたもので、The Cellには詳しく書かれていなかった生理学をトートラ解剖学で、生化学をレーニンジャーの新生化学で勉強し直しました。
この勉強が実ったのか秋田大学に合格する事ができました。(生理学の勉強がだいぶ生きてました。)

 このようにして約9ヶ月で医学部編入が終わりました。
正直なところ、僕は運が良かっただけだと思うのですが非カルスでも合格できるということが証明できたと思います。しかも、今ではこの9ヶ月の勉強法をより効率の良いものに改善できると思うので、今後もっと詳しく記事をあげていって、医学部編入を目指している受験生の方を応援していきたいと思います。


質問等々ありましたら気軽にコメントしてください!!

この記事へのコメント

  • マロン

    初めまして。医学部編入試験を考えているマロンと申します。
    私は本日KALSの説明会を受けてきました。二人に一人はKALS生であることや、生命科学は範囲が広いため、KALSの参考書をやったほうがいいとか(;´Д`)
    ですが、このブログを見せていただき、ぜひ独学で挑戦したいと考えました。
    そこで、管理人様方に質問があり、不躾ながら投稿させていただきました。
    生命科学の勉強の仕方で挙げられていた生命科学の参考書は高校の化学、生物の知識があれば理解できるのでしょうか?
    私は文系出身なのですが、去年一年間私大医学部一般受験で再受験を志し、化学、生物、数学、英語の4科目については勉強しました。結局、本年度の試験にはどこにも受かることはできなかったのですが、どうしても夢を諦めきれず学士編入で夢をつかめればと思い挑戦したいと考えています。
    私事で大変恐縮なのですが、ご回答いただければ幸いです。
    2016年03月05日 22:24
  • 管理人

     はじめまして!そして、コメントありがとうございます。
    そうですね、高校の知識があれば十分だと思います!そもそも生命科学は暗記とその暗記をどれだけストーリーだててスムーズにできるかなので生物、化学が高校レベルならやれると思います。
    The Cellはいきなり手を出すとその分量と文字の細かさにひるむと思うので、最初はエッセンシャルから始めるのがいいと思いますよ!生命科学といってもたくさん分野があって、きっと得手不得手があると思いますが、不得手の分野はその分野の入門的な参考書でも使って理解を深めていただければと思います。
     逆に言えば、合格者の半分はKALSではないということなのでコツコツと頑張って行きましょう!!また、なにかございましたらコメントいただければと思います。応援しております!
    2016年03月07日 10:23
  • マロン

    お忙しい中、返信してくださってありがとうございます。
    早速ですが、エッセンシャルからざっくりと土台を作っていきたいと思います。
    生体科学の勉強法について、「参考書などを使い、ノートにまとめていく」とのことですが、まとめていくポイントについてはどのように決めていたのですか?
    生体科学について全くわからないもので、こんな質問になってしまい申し訳ありません。
    自分が重要だと思っても入試に出ないところをまとめても、それは学問の分野になってしまい、入試に出るところ、出ないところのポイントのメリハリはどのようにつけていたのか。
    このことをお聞きしたいのですが、お時間ある時でも返信してくださると嬉しいです。
    そうなんですよね、カルスに通わなくても2人に一人は受かっているんですよね。
    カルスに通って合格した方も二年かかったとのことや通ったからといって必ず合格するわけではないことを考えると100万近くの学費はとても出せないです(;´д`)
    私の周りには編入試験について詳しい事情を知っている方がいないので、こういったブログはとても励みになります。
    質問などすることが多いと思いますが、よろしくお願いします。
    2016年03月07日 21:43
  • 管理人

    マロンさんへ
     まとめるポイントなんですが、僕自身は生命科学系の勉強をしていたので直感的にここ大事だなってとこを勉強していました。マロンさんに、直感を押し付けるわけにもいけないのでとりあえずポイントを上げていくと、太字になっている部分や固有名詞、なにかの生命現象をざっと説明できるようになるといいと思います。あとは、まだ確定していない事項はあまり入試には出にくいと思います。
    The CEllに関しては、顕微鏡の項目などは飛ばしてもいいかもしれません。
     あと、エッセンシャルとThe Cellに共通して載っている項目は確実に覚えておきたいですね。いずれにしろ、エッセンシャルを優先的に勉強して(太字を覚える、事象を説明することができる)ください。
    2016年03月11日 17:38
  • マロン

    返信ありがとうございます。太文字になっているところなど重点的に行っていきたいと思います。
    早速ですが、エッセンシャルの方を進め、現在二章まで読みすすめました。章末尾にあるまとめと問題を使いながら内容を読みすすめていっています。
    そこで、質問なのですが、初学者向けのアウトプットの問題集のおすすめなどお教えいただけないでしょうか?
    医学部編入への 生命科学演習ですと初学者にとっては挫折しそうで・・・
    2016年03月12日 21:56
  • 管理人

    マロンさんへ
     返事遅れてすみません、いい感じだと思います。確かに、生命科学問題集は難易度高めなので、最後の仕上げに使ったほうがよさそうです。簡単な問題集ですが、僕は使っていなかったので詳しくはわかりませんが、周りに聞いてみたところ、高校生物の基礎問題集をやってみたら、どうでしょうとのことでした。僕の浅い経験では、エッセンシャルの問題や生理学の教科書(トートラ)の章末問題で十分間に合うと思います。生命科学問題集は、一発解こうとは思わず、何度もやるほうが大事だとお思います。
    2016年03月19日 13:20
  • マロン

    返信ありがとうございますo(^▽^)o
    高校の生物基礎の問題集ですか。
    エッセンシャルの章末問題が編入試験で問われる箇所なのか、章末のまとめがポイントなのか少し分からなくて質問させていただいた次第ですσ(´┰`=)
    エッセンシャルの問題やトートラの章末問題で十分なのであれば、それを中心にやっていき、その後生命科学問題集の回答、問題の意図が理解できるっていうのが、理想だと考えているのですが、どうなんでしょうか。個人の理解度にもよるとはおもうのですが・・・・・
    また、エッセンシャルの章末の問題についてですが、語彙の説明だけではなく、中にはちょっとした計算も絡んだ問題や記述の問題があると思いますが、あのような問題にもしっかりと対応できるようにしたほうがいいのでしょうか?
    一般試験は自分でも体験したのでわかるのですが、編入試験はいかんせんどのような形で出題されるのか全くわからなくて・・・・
    基本的なことでたいへん恐縮なんですが、お教えいただけないでしょうか?
    2016年03月19日 18:46